ニュースリリース

2010.05.14

日本格付研究所による格付据置

日本格付研究所による格付据置
 

2010年5月10日
 
東和産業株式会社(証券コード:非上場)
長期優先債務格付据置「BBB」(トリプルB フラット)
格付けの見通し「安定的」

 
株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり長期優先債務*の格付けを見直し、据え置きとしましたのでお知らせします。
 
*長期優先債務格付けとは、債務者(発行体)の債務全体を包括的に捉え、その債務履行能力を評価したものです。このうち、期限1年以内の債務に対する債務履行能力を評価したものを短期優先債務格付けと位置づけています。個別債務の評価(債券の格付け、ローンの格付け等)では、債務の契約内容、債務間の優先劣後関係、回収可能性の程度も考慮するため、個別債務の格付けが長期優先債務格付けと異なること(上回ること、または下回ること)もあります。
 
発行体:東和産業株式会社
 
 
【据置】
(対 象):長期優先債務
(格 付):BBB
(見通し):安定的

【格付事由】

  1. UNO、DUO、FRESCOなどのブランドで10年5月現在、東京・千葉・神奈川・埼玉にパチンコホール23店舗をグループで展開している。

  2. 近年のパチンコ・パチスロ市場では参加人口が減少傾向にあったなか、ヘビーユーザーへの偏重により市場規模が維持されていたが、07年10月の法改正(射幸性の高いパチスロ機を完全撤去)を境に、パチスロを中心にユーザー離れが進み、参加人口の減少と市場規模の縮小が鮮明となった。この状況下、時間消費型でゲーム性を強調した低貸玉営業の普及が進み、市場規模の縮小は続くものの、足元ではライトユーザーを取り込む形で参加人口は戻る兆候をみせている。

  3. 当社は、将来において競合店が進出困難な駅前の好立地に特化した出店戦略により競争優位性を高めてきた。近年、台あたり収入の低下で売上高を伸ばしづらい中、顧客属性を十分に掌握することで、低貸玉営業は導入せず、適正な原価率で一定の利益水準を維持する営業戦略を採る。10/4期には2店開業、今後も年2店程度の出店により、安定した利益の計上が予想される。

  4. 09/4期は本社ビル購入で有利子負債が増加したものの、09年10月末で自己資本比率は60%台後半にあり、高い財務の安定性を維持している。今後の設備投資は、概ねキャッシュフローの範囲に概ね収まる見通しであり、実質無借金の良好な財務内容は今後も維持できよう。

  5. パチンコ業界は換金問題の法整備が完全に解決しない限り違法性という問題を抱えており、JCRでは当業界の格付けにあたり、この点をリスクとして認識している。規制動向を含めたホール業界の経営環境と、当社事業への影響に引き続き注目していく。


※注釈)文面は株式会社日本格付研究所(JCR)のニュースリリース記事をそのまま転載しています。