数億円を動かすベテラン社員の姿に、未来の自分を重ねて…。
若くして司令塔ポジションに就く、大きなやりがいと重いプレッシャー。

TOWAの中枢ともいえる新橋のオフィスには、店舗を支援するためのあらゆる施策を行う営業本部が設置されている。各店における権限はそれぞれの店長に委ねられているが、彼らは本部が計画した基本方針に沿って店舗運営を行っている。いうなれば本部の役割は、会社全体を見渡し、それぞれの店舗に指示を出す司令塔だ。

営業推進グループに籍を置く安藤は、埼玉地区9店舗の営業を担当する統括主任である。各店の店長とコミュニケーションをとり、どうすれば店をよりよくできるかを考え抜く日々だ。答えはもちろんひとつではない。店ごとに異なる課題を本社へ持ち帰り、リアルタイムで動きつづける売上データを緻密に分析して、戦略を練っている。ここには自動的に与えられる仕事はない。自ら動いて、成果を出すことが求められている。

店舗の経営を左右するポジションなので大きなやりがいを感じるが、若い安藤にとってそれは重いプレッシャーでもある。そんなとき安藤は、梅津の姿を思い浮かべる。梅津は神奈川地区の店舗を担当するだけでなく、営業管理グループの課長として、パチンコメーカーとの商談も一手に引き受けるベテランだ。埼玉地区と神奈川地区の情報交換を行うときなど、安藤は梅津から仕事のやり方について教わることが多い。